二人三脚 160614

二人三脚 160614
 
無限に理解を広げるという永遠の行為に
行き着いた悟りの境地はあり得ない
静かな死さえも命と向き合っているはず
人生は何処までも目指す部分としての行為である
その意味で誰もが菩薩ということになる
後ろ向きに悪魔に取り憑かれている瞬間すら
菩薩でもあるのだろう
しかしこの振動というプロセスにあるものが
全て美しいわけではない
目指す方向を目指せたと閃いた時だけ
和光な明かりに恵まれ美を灯す
これも五分五分の関係にあるのだろう
求める寂しさと解放された喜びと
静と動
この二人三脚でつれ合う人生こそが
はかなく新鮮で美しいのかもしれない