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或る小倉日記伝 松本清張 角川文庫

或る小倉日記伝 松本清張 角川文庫

これは正確には懸賞募集で入選した西郷札に続く三作目で
芥川賞を取った作品であるが処女作と言っても良いもので
森鴎外の空白となっている小倉時代を障害を持った主人公が
訪ね歩いて掘り起こしていく推理小説的作品である
寂しい孤独との戦いの中で自分の目的を探しだして
生き抜いていく姿はこの短編集の全てに通じる人間模様である
重くて苦しく読みにくいがこれを足掛かりにして
幸福とは何か?
どうすれば全ての生命が幸福を目指せる環境を創造できるかと
人生の目標と手段を導き出すことに費やす勇気を出すことに
挑戦しようとあらためて思う