全体観としての文化 151115

全体観としての文化 151115
 
部分感としての科学を中心とする西欧文明が猛威を振るい
盲目的になって自然界に依存し搾取に至る支配に及ぶという
猪突猛進で利己的な行為によって自滅に向かっている最中だけれど
同時に意識環境に属す文化をも物質化して部分感に押し固め
世界を一成る社会的価値観で覆い人間同士のお互いを
所有物として取引の対象にしようと躍起になって今日に至っている
 
しかし奪ったり独占したりすることを可能にする物や知識の問題でなく
心と意識の問題である姿形のない美意識は
多様で多面的な瞬時のものでありTPOによって同じものなど二つとない
無限性を秘めている感覚の次元に属すものである故に
所詮無理を通せば道理が引っ込みその反作用が津波となり
雪崩れとなることは目に見えているはずのことなのだ
 
物的な有限性を持つ相対性時空間の摩擦界において
科学的なディテールによる部分の追求と文化的な全体観による
部分同士のつながりを調和として理解することが
相対性時空間における自然な流れなのであろう