全能なる神故に成し得ないパラドックス 151115

全能なる神故に成し得ないパラドックス 151115
 
所有という他を自とする搾取を
この世の食物連鎖のごとく
対等で自在な相対関係に持ち込むことはできない
同じように絶対君主である神は
一成るものであることを捨てない限り
相対性時空間に出現し得ないのだ
 
つまり絶対なる唯一神が時間や空間と言う部分性を
満たすことは不可能だということになる
この世という時空間の外から創造したり操ることはできても
物理的にその歪みの中に一成るものが入ることはできないのである
 
人間が絶対なるイメージを悟ることも
無限である一瞬の今というバランス点にのみ限られるのだ
完璧な神といえどもけして過去を引きずる凸凹の
部分性からなる有限性を直接体験する事はできないのである
生命という存在が持つ意識のエネルギーを介して理解する以外に
姿形ある摩擦界を知る方法がないのである
 
同時に生命体である人間も絶対の真理を
瞑想中に垣間見ることができたとしても
この世に持ち込むことはできないのである
もしも持ち帰ることができたとするならば
全体の一部分にすぎず落し穴付きで
神もどきの危ない状態となるだろう
 
人間はそれを魔が差すとか悪魔に取り憑かれると呼ぶこともあるが
それを意識のレベルで全体と繋がるヒラメキとして自ら咀嚼し直し
視野を広げ意識を無限に向かって成長させることができる
 
人間が大自然に逆らう利己的な法と金融システムの暴力によって
所有権を主張しようとも
全体からなる集合意識の視点から見れば
単に一部の人間が部分性に溺れ
欲張って暴力という脇見をしているプロセスに過ぎない