自由自在人 151007

自由自在人 151007
 
今朝久々に六無斎の夢を見た
まるで蟄居という監獄に在りながらにして
ふてくされながらも
自在に振る舞える心を持ち続ける六無斎に出合い
シビレタのは12歳だったか15歳だったか
 
母の口から学んだ
《親も無し妻無し子無し版木無し金も無けれど死にたくも無し》
に惹かれ
後に知った彼の思想とは無関係に
自分らしく強く活き抜きたいとボンヤリ思い描いて来たものだ
 
地上に在りながらにして天地を視野に入れ
清濁併せ呑み干す肚からの心にあこがれながらも
歳を重ねた今
意に反して浮世の仕事に興味が薄れ
精出す力と喜びを失い夢に漂う
そのくせそ真理という天にのみ溺れる自分に
失望しているという成れの果て
今もって情けないのかどうかすらわからない今を体験中である