量子論から解き明かす心の世界とあの世 岸根卓郎 PHP
とてもおもしろい
量子論の歴史から未来に向けて
具体的に実験の意味や工程や
論理が生まれるプロセスを種明かしされている
物心二元論を超える究極の科学で
三千年に及ぶブッダからの宇宙論についての情報や
タオによる大自然の成り立ちについての情報などを
具体的な形として説明する
岸根さんの考えにほぼ納得できるが
宇宙意識を神の心としていることと
人間の意識だけが宇宙意識や
神の心に通じるとしていることには疑問を感じる
形あるもののすべてに意識があるとしながら
何故人間のみが選ばれ特権を得ているのか
神とは人間による創造物でしかなく
むしろ人間間の権利獲得のために
特権を得るための架空の道具でしかないと思う
仏陀もイエスも自然界を解き明かしているだけで
神の存在を持ち出しているとは思えない
宗教組織が搾取のためにつくり出したのが神だあろう