自律 150915

自律 150915
 
自分を知ることを永遠の目標とし
人生の基本とすることが自律へ向う姿勢である
完璧な自律という状態はあり得ないし
常に学びの途上であって死という踊り場に至る
プロセスである
 
自律を目指すときに欠かせないのは
視野の広さと深さを育てることである
視野とは意識に繋がる総合的感覚である
 
視野は相対する対象と自分の心とが
共鳴し合う距離観をつかむ能力である
自分を知るには自分と離れた程よい視点が必要であるし
その能力が相対する相手をカガミとして
そこに映る自分を発見するだろう
あるいは心を上空に送り出して自分を俯瞰させることで
自分とその環境を見渡すことである
 
出合っただけで得た情報は借り物の知識でしかなく
それを自分の腑に落とすには自分の五感で観察して
咀嚼することで納得できた意識も視野を広げてくれる
 
自律は自分の部分性と全体性の関係を
どれだけ確認できたかを計るバロメーターである
 
相手も同じ状態の存在でありながら
全く別のモノでもあり
お互いの凸凹を蔑視して忌み嫌わずに
補い合うことで共に成長し調和を得て
飛躍した相乗効果をも得る
この瞬間が冒険を選んだ人生故に可能となる醍醐味である
 
自律を意識して向き合えた時
補い合うことと依存し合うことの違いを見極められるが
意識に至らない間の心は
依存に溺れて何も見通せない混沌の状態にあり
見えないという不安恐怖が藁をも掴む気持ちにさせて
過去でしかない物欲と権利意識を少しでも大きく
満たし続けることで気を紛らわす暴力にすがることになる