最新版・市民派議員になるための本  寺町みどり WAVE出版

最新版・市民派議員になるための本  寺町みどり WAVE出版
 
このシリーズを一気に読んだ
自分の気持ちを言い得て妙という感動があった
 
市民派として本気で議会に関わる人々のためのマニュアル本
余念前に《上野千鶴子》によって始まった
同名で出版されている本の全面的なリニューアルであるる
兎角市民派や本質的な無所属無党派を目指す議員のほとんどが
女性であったけれども今後の発展を考慮して
男性も含めて性別を超えた内容に変身しているし
その内容も具体的で細部に至るまで行き渡り
自律した議員になるためのバイブルとなるだろう
 
組織的に依存し合う縄張りに隠れた議員と根本的に目的を異にする
市民派無党派の議員は自律した存在で無くてはならないし
同じ志を持つ議員仲間が増えたとしても同士討ちにならないように
干渉したりハウリングを起こさない距離感を図れるだけの
視野の広さと意識の深さを育て続ける必要がある
 
この点は議員に限らず個人同士と集いの対等性を考える全ての
市民に共通に課題であるはずだ
 
このシリーズで主張している内容にほぼ同感なのだけれども
競争に依存する発展を認めていることだけが受け入れがたい
 
一度競争原理を受け入れてしまえば
個人にしろ組織にしろ權利意識が発生して
所有欲が育ち依存心を増長させて差別と支配へと向かい
より多くの幸せを求めたはずなのに
元も子もなくして
調和する切磋琢磨の関係が崩れてしまうことになる
 
幸福に満たされた社会にとって肝心なのは対立した競争でなく
個々の命がワクワク観で毎日を過ごせることであり
過去を主軸にしてお互いを拘束し合う首をすくめた平和でなく
今現在を主軸にして冒険することを愉しみながらの調和であり
 
同じく過去に依存する競争原理でなく
今を自律しながら補い合って共生する
切磋琢磨でこの世の無限の真理を
一つひとつ発見する喜びに満たされて
納得しながら生きることではないだろうか