牙を捨てることで手を得る 150829

牙を捨てることで手を得る 150829
 
人間は野生を捨てる一方で
依存による生産力を編み出してきた
棲み分けてきた共生関係を壊して
所有権という一方通行の侵略を可能にした
 
大自然の循環という真理に
権利も所有という概念もない
知識と知恵と意識を育んだ人間だけが
無限運動である調和の関係を断ち切り
切磋琢磨による共生関係をねじ曲げて
法律という約束の力による競争原理を持ち込み
圧倒的な支配で理不尽な搾取を積み重ねて
循環資源を使い捨てにしてきた
 
この矛盾が飽和して行き詰まることによって
自滅の道を選ぶか
再生するために
大自然の真理と調和することを目指すか
自ら決めなければならない
 
牙という武器を捨てて得た平和という安全地帯から
更に所有という暴力に裏打ちされた搾取の権利を捨て
次に得るものは
調和という棲み分けの環境を創り上げること
全体までも視野に入れた広く深い意識によって
大自然の部分として参加し直すことである