相対世界の裏腹 150811

相対世界の裏腹 150811
 
姿形を現すということは
相対することで可能になる表現活動である
有限性は動きが起こることで表面化する
自転車操業みたいなものでもある
 
動くということは歪むことで方向性を持つことで
そこには物質的エネルギーで可能となる五感で見出す形と
精神的エネルギーである意識からなる中身とがあり
この部分性の強い物質と全体と繋がる意識の二つが
一つの生命体を棲み分けて共生することで
一つの命として意識的な成長を目指すわけだけれども
生半可な借り物の知識と浅知恵を得て
余剰物資の所有を望み出すと
主導権を争って対立する依存関係を
目指すことに陥りやすくなる
 
支配のためには都合の良い形式やモラルや法律という
形を打ち立てた縄張りでお互いに枷をはめなければならない
棲み分ける共生関係から所有の競争原理を洗脳し合い
お互いの持ち分を暴力的に奪い合うことになる
 
形は肩書であり差別で認識する階級制度に安住する代わりに
自主性による自在性と対等性を捨て
物的な自由と平等と友愛と平和という建前の中で
お互いの違いに都合のいい善悪のランクを付けた
ピラミッド構造で固める
 
そこでは物欲と無関係な心や精神や意識と
目的を無視した狭い手段だけが残り
その手段を目的に仕立て上げて力任せに群れ合うことになる
 
それは自主的な集いとは程遠い
宗教という縄張り組織であったりヤクザや金貸しや
職業的軍隊や警察という制服をまとった暴力組織である
 
一連の依存搾取支配は所有という物質環境に目が眩んだ
強欲が生み出す不安恐怖によって安住を求めて落ち込んだ
共食い現象でしかない