住めば都 150730

住めば都 150730
 
冒険心と怠け心は同室のモノ
ここちの良い慣れ合いの中で
自由自在気ままに流されながら過ごす
 
出合いを拾うことを自然流と心得
作り出すことにけがれや媚びすら感じている
ある種の透明人間はどこに住んでも
住めば都で馴染んでしまい欲や競争心に疎い
 
古びたシミや使い込んだ汚れも美しさにとらえ
整然と整理された環境も悪くないが
あえて望むこともない
 
向上心が無いわけでもないけれど
社会性が乏しく旅の民であることに落ち着きを持つ
 
要求されて従うことも
求めて追い詰めるのことも苦手である
固定的価値観に合わせることを安心感に繋げられず
出合いを選ぶことから感じ取るお互いの
過不足のない距離感を分け合うことに喜びを得る
そこには絵にも言われぬ調和のリズムに舞う姿がある