共生の科学  小沢正昭 研成社

共生の科学  小沢正昭 研成社
 
全体の一部分である生物種は単独で生きてはいけない
お互いを使い捨てることに執着して搾取し合うか
お互いに協力し合って住み分けしながら循環していくか
 
依存という消費に偏った関係には
支配という立場と従属という立場がある
今という環境から逃げ出し
過去という現象化されたモノへの権利獲得を目的として
競争する目先に溺れた袋小路の関係である
 
対等にシナヤカに棲み分ける共生関係にも
様々な姿があるという
浄化共生はお互いに独立し
移動共生は独立しながらも密着し
栄養共生は物々交換の場合と一方的に横取りするタイプが有り
又宿主の消化管に生息している場合と
宿主の中の特別な構造体に共生している場合がある
 
以上のことを踏まえて
動物と水生動物と昆虫と植物と微生物の
それぞれにおける共生についての説明があり
又最後に共生の成り立ちを利用して人間社会を豊かにする
具体例のレポートがある