安心の根拠とアイデンティティー  150702

安心の根拠とアイデンティティ  150702
 
やることを探せない・目標が見えない・目的を見失った
対立した外圧に阻まれた・今の行動を選ぶ自信がないなどなど
心に隙間ができた時に拠り所となる杖としての安心が欲しい
 
自分で選択できない時の頼りになる杖とは
タナボタの縄張り根性の義務と引き換えで得る権利と保証である
すでに持っている量の多さよりも
手持ちが減り続ける事の不安が問題なのである
それは多くを持っているが故の不安と成り兼ねないし
増え続けることへの期待に心安らぐ安心感である
 
守りたいモノが少ないほど選択肢が大きくなり
損得観によって失くす怖いモノが減り
今の選択に迷いがなくなって自在性を得る
物を失くす可能性と増やせる可能性が増えるほど
不安となる要素も増えてしまう
 
安心しているためにはこの逆を考えて今成すべき事を選べばいい
自律した心を持つほど不安が薄らぎ
財産とか血統とか民族とか国家とかアイデンティティーへの
依存心に頼る必要がなくなる
杖としての縄張りを必要としなくなる
相手と優劣を比較する必要もいらなくなる
視野の狭い選民意識が消えて全てと対等な感覚が芽生え
相手を尊重できる視野の広い全体観を得ることを可能にする
 
失くす怖さ以上に奪う怖さに気付くことで
力の枠組みからの中庸な距離観を得てコダワリが消え
たいていのことが些細な事に感じられるようになり
心が解放されて馬鹿になれて
それと同時に好奇心も膨らんで学びたいことが増えて
欲の種類が変わり毎日が愉しくて忙しくなる
 
過去の権利にすがる必要もなくなり
近すぎていた窮屈さや取り過ぎていた距離もなくなり
平等性と対等性の両方を受け入れ自由と自在を使い分けて
シナヤカに流れる調和の関係を愉しめるようになる