48億の妄想 筒井 康隆

48億の妄想  筒井 康隆
 
40年前ほどにドキドキしながら読んだSFだったけれど
今や現実となって世界は私達一人ひとりを監視している
あの時点で予言してくれたと言うことになるが
世間は馬耳東風で聞き流してきてしまった
末期的な現時点ですら
まだ過去の利権という蜘蛛の糸にシガミついて
多くの人が同胞をお互いに蹴落とすことに
執念を燃やしている状況だ

この先が思いやられるが
マイペースで日々を暮らすことで
突然飽和状態が訪れ一気に変化するのだと確信している