集いと社会の狭間 150514

集いと社会の狭間 150514
 
選んで出会ったお互いを知り全体観を持ち合う家族や
友人の信頼の間柄に隙間などなく
対等な相手を見失った視野の狭い利己的な利害や
損得の関係などは発生しない
 
全員がお互いの人柄を偲べる200人前後の村でも
権利の発生や未来に対する駆け引きなど在り得ない
そこにあるのは全員参加の流動的な自治であり
それぞれに異なる生産をする姿と
信頼し合い分業する対等で自在な調和を目指す
共生の姿であり
力による税金に依存する必要などないのである
 
問題は依存と搾取による所有意識という強欲から始まる
競争による縦社会であり嘘と秘密の発生である
物欲は同時に生み出される不安恐怖に追い掛けられて
堂々巡りに陥り心が満たされる限度を知らないから
一度この毒を食らわば飲み込み続けて増殖していないと
行き倒れすることになるし
いつ何時寝首をかかれて自分が搾取される側に
落とされてしまうかわからない
 
人間社会は都市化して地球の全てを植民地で埋め尽くし
リサイクルする食物連鎖を食い尽くしたゴミの山を作り
自滅するまで止まるに止まれないジレンマに
紛れ込むことになる
 
このジレンマに気付いて立ち直るには
所有欲を捨てて所有物を自ら公開し
再分配する勇気のみが唯一の方法である
政治本来の目的は
民を飴と鞭で言いくるめて権利の保護をすることでなく
正にこのシンプルな福祉という必要に応じて
過不足なく再分配することであったはずだ