こしあぶら 150419

こしあぶら 150419
 
庭のタラの芽とウドの芽が大きくなっている
山道を散歩がてらコシアブラをとりに里山に入って驚いた
あたり一面に昨日まであったコシアブラの林が
軒並み採り尽くされた後だった
 
際限のない商売を考えなければとても採りきれない
広さを見事にさらって行った
地域の人達が食べる分だけなら
里山は元気に生き続けるが
採りつくしてしまえば木は枯れて
禿山になって荒れ果てるしかない
 
それでなくても戦争中の森林組合が未だに権利を主張し
政府の援助で植林したまま掃除もせずに荒れている山ばかりで
雑木の森も少なくなっているから
キノコも生えず自然の循環も食物連鎖も棲み分けも壊れ
カモシカや猪が餌を求めて里に降りてくる
 
問題は歯止めの効かなくなったヒトリヨガリの利潤追求だ
車で来て来年のことなどお構いなしに一網打尽に持ち去る
これが中央集権が目指す幸福の結果であり
流通と金融システムによる権利社会がもたらした無責任な
暴力的法治国家の成せる理不尽この上ない姿である
 
いずれは巡り巡って彼らの首を締めることになることなど
目に見えているのに全てを使い捨てにして欲をかくあまりに
闘鶏のようにお金目当てに隣人を煽り戦争ごっこを企てる
 
視野の広い意識を捨てて目先の知識に溺れたサモシイ依存人間は
他人の上前ハネることで目と心を血走らせて
何とおろかで浅ましいことか