頑固な非暴力とシナヤカな逃走の間で 150322

頑固な非暴力とシナヤカな逃走の間で 150322
 
暴力という理不尽な実体と向き合わなければならない
崖っぷちに追い詰められる暴力こそが理不尽極まりないと
貝のように心がものも言わずに自らを閉ざす
 
そうして全ての暴力から身を引いていけば
いずれ消極的断食と向き合うことになり
こうした人生をマットウデキレば本望だという
自虐的で不自然に矛盾したオカシナ事になってしまう
 
ガンジーを密かに尊敬するのも判官びいき
依存に逃げ腰な自分を慰めるために心の片隅が
成せる溜飲を避ける歪んだ方法なのだろう
 
弾性値ゼロの無抵抗や無反発
心が完全無欠を外に求めてしまうと
自主的に生きるという意に反して
死に向かう行為とならざるを得ない
 
低反発は可塑性の範疇なのか底なし沼なのか?
外から包まれると反発してあがくにしろ受け入れるにしろ
息ができなくなって窒息するしかない
 
干渉という暴力から生き延びるには自ら無反発となって
風のようにシナヤカに身を翻して逃げるしかないらしいし
その無手勝流がもっとも強く美しいのかもしれない
 
そして本来の相対するモノ同士お互いの距離を保って
自律し合える付かず離れずの調和点の周りで息を合わせて
遊べる程よい反発による可塑性の発見を楽しみつつ
冒険して行くことなのだろう
 
それとも低反発は無反発に成り得ず
すり抜けることも逃げることもできない反発の先延ばしで
何処までもツケが回ってくることでもあるのだろうか
この世の二面性をまたぐパラドックスの不思議を見極める