解放の愛と執着の情 150304

解放の愛と執着の情 150304
 
相対性のこの世は自分と相手という
両極を揃えることで成り立つ
手放して見守る《愛》だけでは姿を成さないし
物欲と要求で無い物ねだりする《情》だけでも形を成さない
 
距離をいとわない愛と体感を必要とする情の調和する所に
《今》という真新しい現実が出現する
時空間の流れでどちらかに程良く振れる歪みで
摩擦による動きが起る
その振れ幅が大きくなりすぎて戻る方向を見失うと
回転のリズムが壊れて不安に飲み込まれてしまう
 
情に偏りすぎれば執着という粘着力に
我が身を支配されるようになって過去に逃げ込もうとする
愛に傾いてしまうと客観的に全体を俯瞰するだけになって
自分が出合いの冒険を愉しむ現実味が薄れてしまう
 
調和したダンスを愉しむには常に新鮮な出合いと
ギリギリの距離感の両方をつないでいることが大事になる