嫉妬という利己心 150205

嫉妬という利己心 150205
 
自然界に嫉妬という理不尽で部分的な感情はない
これは知識と知恵からなる余剰生産物が持ち込んだ
私利私欲という副産物あるいは副作用に他ならない
この嫉妬や競争心と優越感いう社会的価値観をクスグルことで
為政者は漁夫の利を得ることができる
つまり不安恐怖と同じように人為的なものだとも言える
 
心を押しのけた価値観という知恵は反作用を伴って
脇見を誘い隣の芝生をあおく見せて所有欲と競争心を煽り
過去に対する権利意識を引きずって未来に依存しようと企む
物欲の一面だけを嫉妬に憎悪を引き連れてふくらませていく
 
生まれ持った全体観に添いながら
自らの体験とその咀嚼によって自分の環境を俯瞰し
対等性と自在性を発見することで
過渡期として浮かび上がった強欲と嫉妬を乗り越え
共生の環境を創造していくことを大きな目的とできれば
よりシンプルで揺るぐことのない美と愛を感じるだろう