今西錦司の主体性進化論 150115

今西錦司の主体性進化論 150115
 
ダーウィンの生存競争による進化論は
時代とともに自然選択などと表現を変えてきているが
ようは自然界の弱肉強食によって
淘汰されると言う意味に変わりない
異なる種の個体が生息地を分けて分布している
「生息地を分割している棲み分けと
今西の進化論は
個体でなく種社会による共時構造として「棲み分け」を
区別している
ただし現状の権利社会及び生態学界では認められていない
 
WIKIPEDIAからの抜粋:
今西説によると生理・生態がよく似た個体同士は
生活史において競争と協調の動的平衡が生じる
この状態の中で組織されたものが実体としての種である
種社会は様々な契機によって分裂し
別の種社会を形成するようになる
分裂した種社会はそれぞれ「棲み分け」ることによって
可能ならば競争を避けつつ
適切な環境に移動することができたとき
生物個体と種社会はそれぞれ自己完結的
あるいは自立的な働きを示す
その結果生じる生理・生態・形態の変化が進化であるとする
従って進化には棲み分けの密度化という方向性があるという
その過程において突然変異は種社会の中で通常以上に
高頻度に起きることが必要であり
またその変異は速やかに種社会に広がること
変異はランダムでなく発生の制約上方向性をもち
どちらかというと前適応的におきた変異に対して
生物が主体的に振舞うので適応的に見えるというのが
『主体性の進化論』(1981)における今西進化論である
 
今西の定義した種や進化は
諸個体の認知と相互作用に基づいた構成的な概念である
後年今西は中立的な進化現象が広く存在することから
生物個体の意志によって進化が左右されるかのような
ラマルク用不用説に基づく適応概念や
ダーウィン適応概念はトートロジーであると否定した
当時のダーウィニズムで一般的だった漸進主義の
ゆっくりとした進化や進化における生物の能動性を排除する
機械主義的な世界観対立するものとなった
 
今西によってニホンの生態学が西洋に後れを取ったという
批判も多いようだ
コレって八つ当たりのような気もするが