物質次元と愛 200910

物質次元と愛 200910
 
遠くて近きは男女の仲
恋は三次元モノ世界で起こる
重くて閉ざされた主観的な物欲の関係
 
故郷は遠くに在りて想うもの
慈愛は次元を超えた絶対観から
三次元時空間をみる俯瞰的な心
 
この世で愛を表現するなら
解放された心からの
利他心による淡い循環でつながる強い力
 
モノを優先する所有欲に紛れ込んだ心は
閉ざされた縄張りを作り
利己心を隠して奪い合う迷路ゲーム

約束もパラドックス  200909

約束もパラドックス  200909
 
指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ます
約束や契約は破るためにある
だから保証の代わりに不平等な
枷を掛けて小指をチギル
誓うことは破ることを前提として
抵当を入れること
 
天動説でも地動説でもなく
全動説のこの世に一瞬たりとも
変化しないものはない
約束そのものが不可能なのだ
調和だろうが美だろうが愛だろうが
次の瞬間には今と同じでありえない
 
常に今を冒険しているのが定めだし
出合いこそがたのしい喜びなのだ
出合いの相手のたのしい冒険を
阻害することは相手の不幸を願う
愚かな行為であり
自分の分身を自虐していること
更に自分の自由を失うブーメランを
投げるパラドックスに陥ることになる

大掃除  200907

大掃除  200907
 
南部風鈴の短冊が珍しく
ちぎれるほど揺れているのに
聞こえるのはそれにも増して
激しい風と雨の音ばかり
 
五感を研ぎ澄ませば
大自然の大掃除が隅々に行き渡り
心にこびりついたモヤまでも
大地に溶かしこんで
淀んだ流れを清々しく若返らせていく

美味しいということ 200829

美味しいということ 200829
 
心が満たされる恍惚の瞬間でありながら
振り子の頂点に居続けることを許さない
流れの中での体感らしい
 
第六感を呼び起こす五感の一つでもあり
変化を好むくせに石橋を叩く保守性で
具体性を確保する
ここで未知なる人生を楽しめずに
へっぴり腰になって依存側に振れてしまうと
今を選択する冒険の流れから落伍して
過去への搾取と支配に執着する
重い摩擦界に陥ることになる

マスクの恐怖 200828

マスクの恐怖 200828
 
誰が発明したのか
マスクという仮面の隠れ蓑で
ジキルとハイドを可能にした人間関係が
赤ん坊や子供の感情にどう影響するかと考えるだけで
空恐ろしい
相手の心とコミュニケーションもできないままに育ち
集う喜びや信頼を放棄した利己的な殺人鬼か?
冷徹な守銭奴か?戦争マニアか?
倫理観もモラルも愛も情すらも理解できない
不安と暴力のみにすがる哀れな人非人
ならざるを得ないのだろうか

責任転嫁  200828

責任転嫁  200828
 
本来責任は自分の心に問うもので
相手に要求するものではないし
過去に戻って
義務を果たすなど不可能なのだ
ましてや己が権利を主張するなど
言語道断と言うべきものだ
 
信頼関係や倫理観や母性愛は
こうした利他の意識がもたらすもので
逆の相手に責任転嫁する社会環境では
利己心による嘘と秘密と法による裁きと
競争関係しか生み出さない