現物か?意識か? 180708

現物か?意識か? 180708
 
民主主義は
依存するでも傍観するでもなく
自分に責任持って過去を解放して参加し
今を愉しんで冒険する意識上の挑戦だから
現物に執着する資本主義とも
共産主義とも次元を異にする故
比較の対象にすらならない

無条件の体験 180708

無条件の体験 180708
 
あなたは両手を広げて
無条件に何かを体験したことがありますか?
過去の知識におびえて蓋をしていませんか?
 
完全無条件の愛は兎も角としても
無条件の信頼
無条件の友情
無条件の感動
 
未知なる体験に踏み込むには勇気がいる
怖いから安全パイの自己防衛で
可能性を否定してしまう
 
今の出合いを無防備に体験してしまえば
過去に逃げ込んでいる抑圧から
嘘のように解放されて
視野が広がり意識の透明度が上がる
 
咀嚼して幸福感に満たされるのが
無限と向き合う意識による新次元の悟り

江戸へようこそ 杉浦日向子 ちくま文庫

江戸へようこそ 杉浦日向子 ちくま文庫
 
江戸後期の一般庶民が
どれだけ平穏だったかと言うと
「宵越しの金は持たねえ」と
明日の心配をせずに粋がれたことだけでもわかるし
財布を女房が管理するカカア天下であったことでも
納得がいく
 
学問に遊びにあらゆる事に好奇心が強く
性のモラルも開放的で
吉原などの岡場所が公認だったことや
浮気やお隣同士でスワッピングとかも
雑居部屋でのセックスもありで
明るい環境だったらしい
男色やアナルセックスも普通の事だったらしい
 
戯作とか洒落とか粋などは遊び心の頂点であり
心にゆとりのある環境だからこその文化に違いない
いずれにしても何かに付け江戸はすごい
参勤交代もあり長く安定した政権でもあり
当時としては世界一の大都市だろうし
庶民の文盲もほとんど無く文化も知識も教養も高く
鉄砲や機関車見ればすぐに現物を創り出すし
憲法やら飛行機を設計していたというし
数学や測量も発展し日本列島の地図も作っていたようだ
 
それにしても杉浦日向子の好奇心もすごいし
江戸人に負けないその深い洞察力によって
見て来たように細部まで五感に響く語り口は
学問を越えて絶品である
 

腑に落ちる 180704

腑に落ちる 180704
 
頭で悟ったことは
知識や知恵として利己的な道具となるが
腑に落ちた悟りは
欲の次元を超えて心を支えるその分
視野を広くした世界を
自分の一部分としながらも
個の存在として慈しむ
 
情の世界に居ながら
無駄な摩擦のない対等な関係による
調和による愛や慈悲と出合う

まんが 蟹工船 小林多喜二 イースト・プレス

 

最も悲惨な物語だと思い最後に読んだのだけれども

蒲団や阿Q正伝に比べて救いようのなさは少ない

それだけに主人公のその後や

二回目のストライキがもたらした社会的な何かがあったのか?

などなど最後が尻切れトンボな所が残念だ

 

著者の多喜二が特高によって拷問死したこともあって

あまりにも有名な小説であるし

隔離された環境だと言うことでは

刑務所や精神病院や修道院独裁国家と同じ

密室が故に起こりうる問題を世に問うたのであろう

 

マグネシウム風呂三日目 180702

マグネシウム風呂三日目 180702
 
純度99.9%のマグネシウムのペレットを100g
袋に入れて洗剤の代わりに洗濯機に入れて実験を始めたけれど
ついでにお風呂も初めました
 
石鹸を使わずにタライの行水のように
湯船の中で顔も頭も体も洗います
二日目までは結構な垢が出ましたが
三日目の今日はお湯がさほど汚れませんでした
それでも桶を洗う段になると
それなりの汚れが付着していました
残り湯で下着も洗って見ました
行けそうです
 
爪や肌が潤っている感じもありますし
それなりにさっぱりもします
まあもう少し様子を見たいと思い
しばらくは続けてみるつもりです

まんが 羅生門 原作:芥川龍之介 イースト・プレス

 
さて原文読んだかどうかすら定かで無いが
有名過ぎて話の筋は知っているわけで
しかし
どうにも沙金のすることの意図がつかめない
沙金だけではなくすべてがヤブの中に埋もれているようだ
 
作者のメッセージもあるようでないようで
 
何とも不思議な物語である
原文を読んでみようかと思わされてしまいました