秩序も人の数だけある 171127
表現 171125
それは今を感じていること 171121
アドラーの知恵 星一郎 海竜社
この本の要は
あなたも私も皆んなが幸福であるために
人とあるいは社会とどう付き合っていけば良いかを指南
その答えは以下の3つである
理屈より行動
過去より現在
評価より共感
も一つ
過去の分析より今も解決法
実に端的で分かりやすい
具体的な例題を通して
全体を視野に入れた実践的生き方を示してくれる
子育てビジネス地域社会
一人として自律を目指し
家族隣人大自然と以下に愉しんで集い
満たされた人生を積み重ねていく為の
現実的方法を目からウロコで気付けるだろう
素晴らしい本である
特に90ページの人格否定を行動否定に訂正することで
差別が解消されるなど
正に腑に落ちる意識の変革である
子育てにも愛だけでなく行動する技術が必要だという
対立する競争原理は過去の根ざすが
共生する切磋琢磨は現在を舞台にするということなのだ
アドラーはこれを共同体感覚という
アドラーの造語は沢山有るけれどイマイチ分かりにくい
それは多分母国語のドイツ語でなく
英語で説明する為に作り出されたからだろう
例えば
■
禁断の心理話術エニアプロファイル
岸正龍 フォレスト出版
人間の無意識の分析
肉体の誕生に伴っている生まれながらの先天性の意識で
通常の後天性の意識と別物だとされる
古代ギリシャで誕生した無意識を九つに分類するエニアグラムを
元にして発展したのがエニアプロファイルだという
人の心を表層から四段階に分類する
役割的性格・この段階の発言や行動は本心ではない
習慣的正確・変えることができる
狭義の性格・幼年期に作られた性格で変えることが容易でない
気質・先天的な無意識下のもので変えようがない個性であり
ここで起こる恐れから来る感情的要求が
全ての判断のベースとなるので
コレを満たしてくれる相手には両手を上げて迎え入れる
自分の無意識を意識化すれば不安恐怖の落とし穴に
嵌まることなく客観的に人生を選択できる可能性がある
また邪道だが第三者の無意識下に潜入して
操ることも可能になるとこの本は説き
恋愛やビジネスや子育てなどに応用ができるという
無意識の分類は九つの内の六つを選りすぐっている
親分タイプの「ビッグボス」(改革する人)
コントロールされることに恐れ自分を守りたい
明るくお節介で世話好きな「スマイリー」=フレンドリー(助ける人)
あるがままで愛されないことを恐れ先回りして世話を焼く=愛されたい人
気難しい専門家タイプの「シンカー」=考える人(達成する人)
余分な会話が嫌いで時間を無駄にしたくないが琴線に触れると喋りまくる=有能でありたい人
裏表が見えにくいスマートで合理的な「クール」=理性的な人
自分の本質に価値が無いことを恐れて頑張る=価値のある存在でありたい
空気を読まないエンターテイナー「ファンラバー」=楽しむ人
満たされないことを恐れて何でも器用にたのしむが深くは追求しない
全部をひっくるめたどっち付かず「バランサー」
不安に敏感でって依存心が強く弱きで外目線=安全を求める人
絞り込むには
体型・雰囲気・声の高さ・話すスピード・話し方・表情・よく口にする言葉に注目する
しかしこれは一方通行の場合侵略であり搾取であり道義的に問題となるだろう
相手の心を引き寄せるために自分の思いを殺して誘惑することは
本意に反する本末転倒だろうし
相手に対して嘘を付きだます行為は
例え良かれとしたことであったとしても許されることでない
したがって双方が双方の無意識を理解し合って話を進めることができれば
素晴らしい結果を出せるだろう
まずは自分を省みる為の道具として使うことにこそ役立つ武器の一つとなる
その上で相手を知ればお互いに納得できる落とし所を見つけられるだろう