◎可塑性 170710
2050年衝撃の未来予想 苫米地英人 TAC出版
2050年衝撃の未来予想 苫米地英人 TAC出版
政治の目線は過去に照らし合わせた今現在や5年10年の話で
右往左往するものではない
もっと確かな未来につながる広い視野と全体観を目指す
根本的な議論によって集うことの抽象度の高い意味を構築することを
ベースとして具体的な今の選択を提案していくことなのだ
支配者達の力や洗脳力に侵されている近未来でなく
それを超えた30年50年先に焦点をあわせることで
無垢で自在で対等な人間らしい発想と創造ができるわけです
それを念頭に置いたまま今を判断することで
シナヤカでありながら揺るがない自分を創れるということです
このことで権力者達を脅かしている物欲の呪縛を解き
冒険を愉しめる意識を大きく育てることができます
具象的な衣食住に関するニーズはお互いの信頼関係すらあれば
分け合うことで納得しながら乗り越えていけますが
自分の内面である抽象性の高い意識や思いは簡単でないのです
未来を客観的に見れば脇見をせずに自己学習する人工知能と
疲れを知らないロボットがありますから
衣食住に関する過不足のない生産と分配のコントロールを任せて
人間は過去に執着した目先の利益を目指す競争や利権から離れ
自由自在にお互いの違う個性を持ち寄って切磋琢磨することで
全体と部分の関係を学び気付きを得視野を広くすることで自分の望む研究や
表現活動や教育環境や介護などを遊びとして趣味としてボランティアとして
心いくまで打ち込むことで未来に貢献することにつながると同時に
すべての人が心身ともに幸福で満たすことができるでしょう
それにしても苫米地さんの膨大な知識と咀嚼された見識と牽引力の大きさに
改めて納得すると共に私自身が今後の指針を研ぎ澄まして行けるだろう
可能性を得たことに感謝したいと思う
日本人だけが知らない戦争論 苫米地英人 フォレスト出版
日本人だけが知らない戦争論
苫米地英人 フォレスト出版
結果的に題名がイマイチずれていると感じたけれど
読んでみて正解だった
戦争は人間が農耕を始めることによって起きた
所有意識がもたらした全体観の消失と
目先のジレンマに溺れた貪欲故だろうと私は思う
戦争の発生は隣に住む者同士での線引を争って
本人同士が奪い合う直接対決だったが
お金が物の価値を代表し
更には目減りしないどころか
自然法則に逆らって人工的に増え続ける
金融という利息システムのウィルスを蔓延させて以来
国際金融組織という第三者が漁夫の利を狙って介入しだした
全ての存在に嘘と脅しで干渉して信頼関係を壊し
対立をそそのかし不安恐怖のタネをバラマキ
対立する双方に別々のニセ情報を流して先手必勝を煽り立て
お為ごかしと見返り付きの資金と情報を双方に提供し
勝っても負けても身ぐるみ剥がれる
勝った方からは利息を取り
負けた方からも追い剥ぎのように利息と賠償金を請求し
火事場泥棒を好き勝手にするという
ボロ儲けをほしいままにしてきた
この本にはイングランド革命で始まる
この種の過程の具体的な実例が満載である
金貸しである銀行家が貨幣の発行権をせしめることで
実利だけを吸い上げる方法を世界中にはびこらせようと
今に至るまでの戦争を企ててきた一部始終の
重要なディテールがここに記されている
ついにはアジアとアフリカを巻き込んだ植民地と二度の世界大戦
原爆と都市の無差別爆撃と言う大量殺害と破壊
その後の押し込み強盗のようなアジアや中東における一方的な侵略
そして今後の時空を超えたサイバー戦争で
何が起こるかというディテールを
読みやすい文章で具体性にオモシロク読ませてくれる