ネコとクラリネットふき 岡田淳 クレヨンハウス

ネコとクラリネットふき 岡田淳 クレヨンハウ

 

きれいな本!

絵本と言うよりの詩の本

 

生きるということ

暮らすということ

稼ぐということの意味は何なのでしょうね

 

目先だけ見て

目的と手段を取り違えると

一人相撲に暴走して

地獄の迷路を選ぶことになりそうです

クワバラクワバラ

ムンジャクンジュは毛虫じゃない 岡田淳 偕成社

ムンジャクンジュは毛虫じゃない 岡田淳 偕成社

 

この文庫本は岡田さんの初めて出版されたハードカバーの本を

書き直したものらしいから
最初の本と読み比べてみるのも面白いかもしれない

小学校の図工の先生をしながら家で描いた物語が

クチコミで広がって編集者の耳に入り

出版されることになったのだという
つまり作家としてのプロで食べているわけでないところが

媚のない素直は表現をいよいよ可能にしているのだろう

図工の先生だから挿絵も自作だ

もっとも後々の描き込まれた個性的な絵とはだいぶ違うけれどね

物語の方は何度も何度も時間を掛けて描き直されて

すこぶる練り上げられたストーリーの展開で

読み手の心をはなさない

岡田さんの物語は奇想天外でありながら

違和感を与えずに納得させ
それとなく生き方へのメッセージを忍び込ませてある

 

◎空と無の間 170408

◎空と無の間 170408
 
混沌なる無限に有限性を吹き込んで
この世のパラドックスを生み出し
空という相対的時空間を創造した初動の力は
どこから発生したのか?
 
ここが左脳による証明不可能な最後の問題で
ブッダの如く一成る真理を悟ること以外に
理解不能なのだろう

星モグラサンジの伝説 岡田淳 理論社

星モグラサンジの伝説 岡田淳 理論社

 

この作品は
産経児童出版文化賞推薦という

タイトルをもらったらしい

 

「このタイトルって食べられるの?」

「形がないから食べられない」

「でも人間社会では食べられる保証がついているらしい」

 

ほかにもノーベル賞とか天皇賞とか人間国宝とか

文化勲章とか芥川賞とか総理大臣賞など色々ある

 

「でもこれって只のレッテル貼りでしょ」

とサンジならば言いそうだね

 

「私はサンジのように真っ直ぐなこういう人になりたい」

タケミカヅチの正体 藤井耕一郎 河出書房出版社

タケミカヅチの正体 藤井耕一郎 河出書房出版社

オミ姓氏族対ムラジ姓氏族

 

オオクニヌシの国譲りは

明治維新と似ているように思える

どう読み解いても黒船の如き脅しであって

維新で言えば坂本龍馬とグラバーから始まり

天照大御神タケミカヅチやフツヌシは侵略者であり

高天原とは侵略者の巣のことだとしか思えない

 

後々仲間であったはずのタケミカヅチとフツヌシは

宿敵となって政治的に立回ったタケミカヅチが優位に立つ

 

結構新しい発見が合って
推理しながら面白く読めました

あかりの木の魔法 岡田淳 理論社

こそあどの森の物語9

 

捨てられたのか不慮の事故なのか
いずれにしても

8才で記憶をなくして孤児となった人のお話

生きたカワウソで腹話術をする傍ら

湖の怪獣を研究する素人学者が今回の主人公

 

たまたまこそあどの水の精と水晶のはなしを
盗み聞きをして盗み出そうという企みから

最後は盗み出した水晶を
さり気なく返すという話の流れの中で

人生の苦しさと心の拠り所について考えされられるお話

 

それにしてもこの天才カワウソは出来すぎですね

 

ぬまばあさんのうた 岡田淳 理論社

こそあどの森の物語8

 

水の精と石読みのお話
石が環境を記憶しているという言い伝えで
それぞれの石の個性にもよるのだけれども
邪心にない状態の子供だけが
そんな石を手に取った瞬間に
その記憶をそっくり読み取れるのだという

 

子供を煮て食うと怖がられていた沼婆さんの伝説は

とても優しく純真な水の精だった真相を

水晶を手に取った瞬間に理解し

水の精を助ける冒険のお話

 

人生の何たるかを考えるキッカケともなる
尽きることのない話